2015年2月17日、恵比寿ガーデンホールにて“第1回コクリ!キャンプ”を開催しました。ここでは、その内容を「全体視点」と「個別視点」で交互にご紹介していきます。なお、個別視点では、参加者の一人であり、ラボメンバーでもある「ゆうきさん」から見たコクリ!キャンプの模様をお伝えします。レポート第3部は、想いで繋がる仲間づくりから、コクリ!共感チームワーク、クロージング、そして懇親会へと進みます。
根っこの想いで、チームを創る
想いで繋がる仲間づくり
ストーリーテリングの後は、“想いで繋がる仲間づくり”の時間です。まずは一人ひとりが、ストーリーテリングで確認した「根っこにある想いと問い・テーマ」を紙に書き、一度チームに共有します。次に全員が席を立ち、その紙を手にして会場中を練り歩きます。自分の紙を見せながら、皆の紙を見るのです。そして“共感仲間”を見つけます。共感仲間が集まって、5~10名くらいのチームができたら終わりです。ここでようやく一休み。休憩時間に入ります。
40分で画期的なプロジェクトを生み出す試み
コクリ!共感チームワーク
休憩後は、先ほど集まった“共感仲間”のチームに分かれて、“コクリ!共感チームワーク”を行いました。ゆうきさんのチームは、のまさん(クリエイター)、だいちさん(地域行政)、だいちさん(国家行政)、けいかさん(地域づくり)、ズクさん(地域づくり)、のぼりさん(企業)、ゆうきさん(旅館社長・NPO代表)の計8名。このチームの共感の接点は、「地元・地域を愛する人を増やしたい」ということでした。挨拶の時間などもあって、制限時間の40分は本当にすぐ終わってしまいましたが、それでも十分に濃密な対話が交わされました。その一部をご紹介します。
●地域が宝石箱だと、地域の人々が気づいていないのではないか。地域の人々は地域が日常だから、自分たちだけではその貴重さに気づかない。結果的に、地域愛はいつも潜在的になってしまっている。これを顕在化させたい。それには「よそもの」が気づいたことを、地域の人に伝える必要がある。よそものの存在が欠かせない。
●ゆうきさんの地元で「黒川映像プロジェクト」に参加したのまさんによれば、地域はクリエイターにとって格好の場。例えば、自由に空撮ができるだけでも楽しい。映像は形に残るし、皆に伝わりやすいから、地域の人々の地域愛を刺激するメディアとして有効ではないか。
●まずはだいちさんが働く高知県で、何か取り組みを進めたい。
共感チームワーク終了後は、各チームでの話し合いの内容を少しずつ発表してもらいました。各チーム、小さな第一歩から壮大な目標まで、さまざまな話し合いが行われたようです。ほんの少しだけ紹介します。
●「黄金のジパング」を復活させたい。うまく発信できるプラットフォームを作りたい。
●自分の家の裏山に遺跡を造る人と、那須高原に地上絵を描く人がチームから生まれた。
●市役所のプロジェクトで、「デザイン」の技術や思想を役立てることができないか、検討したい。
●子どもの無限大の可能性を活かせる環境づくりをしたい。
●まずはチーム全員で上天草に行ってから考えたい。
この5時間は、あくまでも始まりでしかない
クロージング
最後にファシリテーターの愛ちゃんから、この5時間はあくまでも“キックオフ”で、これが日本を変えていく試みの始まりであること、それから「コクリ!キャンプから立ち上がるプロジェクトには、すべて三田が伴走します!」という心強い発表があり、第1回コクリ!キャンプは終了しました。
それにしても、あっという間の5時間でした。周囲の人々も、皆さん「時間が短かった」とおっしゃる方ばかり。特に、共感チームワークを十分に行えなかった、もっとたっぷり話したかったという感想が多かったです。その想いは、ぜひ第2回で晴らしましょう!
終了後も、会場で長く話し込んでいる方が多かった
懇親会
懇親会の間、僕は別室でVTR撮影にずっと同席していたため、どのようなやり取りがあったのか、ほとんど知りません。お写真から感じ取っていただけたらと思います。ただ、懇親会終了後も、会場で長く話し込んでいる方が多かったそうです。
※なお、コクリ!キャンプは「自分をさらけ出す場」ですので、皆がプライベートな話、生々しい話をする場面も多いのですが、Web上では控えていますのでご了承ください。