• 2015/05/07
  • Edit by HARUMA YONEKAWA
  • Photo by RYO SHIMOMURA

第1回コクリ!キャンプ座談会(2) 今までの会社人生にないレベルで、ことが大きく膨らんでいった

コクリ!キャンプを振り返りました。ここでは、その模様をお伝えします

第1回コクリ!キャンプから約2週間後の3月6日、コクリ!キャンプを創り上げた面々が集まって、コクリ!キャンプを振り返りました。ここでは、その模様をお伝えします。

Q0. 印象的なシーンは?

大好きな人たちが130人集まったことに感動!

米川 : もう2週間も経ってしまいましたが、振り返り、よろしくお願いします。

本多 : 今日は、次回以降のコクリ!キャンプに使える知恵を紡ぎ出しましょう。

長浜 : このメンバーはそれぞれ違う役割で、違う視点から見ていたわけですから、全員の視点を統合した振り返りができたらいいですね。

本多 : ところで、僕は効果的な振り返り方を知っています。アメリカ陸軍の方法を基にしているのですが、これを使いませんか。「勇気と自信と知恵」を未来に持っていくための振り返りの方法です。

本多喜久雄/株式会社 グローバルコーチング 代表取締役、有限責任事業組合 カマコンバレー 理事

米川 : ぜひ。

本多 : その前に、当日の印象的なシーンを軽く思い出しましょうか。僕は、会場に着いたときにすでに素晴らしい空間ができ上がっていたシーンがパッと思い浮かびます。

三田 : 私は、大好きな人が130人集まっていることに感動したな。檀上から見渡したときの130人の皆さんの熱気と顔をよく覚えています。

三田愛/株式会社リクルートライフスタイル 事業創造部 じゃらんリサーチセンター 研究員

霜山 : 当日、キャンプの開催中に、ものすごく体調が悪くなったのを覚えてます(笑)。皆さんの熱気に影響を受けたのかなあ。

長浜 : 場の全体が感動的でしたけど、特にもえさんが創った中央の巨大モビールが素晴らしい作品に仕上がっていて、佐藤と僕は何枚も写真を撮っていました。ずっと動いているから、一枚として同じ写真がないんですよね。多様性の場にピッタリのオブジェだったと思います。

米川 : 僕は、そのモビールの影が、会場手前の両隅に大きく映っていたのが印象的でした。その影もずっとゆらめいていて気持ち良かったですね。

長浜 : モビールは、1/fゆらぎを起こしていましたよね。

米川 : とりあえず、印象的なシーンはこんなところでしょうか。内容に関するシーンがないのは、僕以外は皆、外側から眺めていたからですね。視点の違いが面白いです。(※僕は当日、北里有紀さんに密着取材しており、参加者の皆さんと同じ目線にいました。)

霜山元/株式会社ヒューマンバリュー プロセス・ガーデナー

Q1. コクリ!キャンプのもともとの意図は?

日本レベルのコ・クリエーションをする

本多 : では、6つのQに行きましょう。最初の問いは「もともとの意図は?」です。コクリ!キャンプのもともとの意図とは何だったでしょうか。人によって違ってもよいと思います。

三田 : 事前に決めた大きな意図は、「日本レベルのコ・クリエーション」をすること。多様なステークホルダーがつながり合って、全体最適の共創を起こすことです。もう少し個人的な想いを話すと、私は地域の人たちも国の人たちも都市の人たちも、それぞれが大きくは同じ目的のために頑張っているのに、彼らがつながっていないために実現できていないことが多くて、無駄もたくさん出ているのを知っていました。だから、彼らが互いに相手の立場に立ちながら手をつなげたら、もっとうまくいくだろうなと考えたのが、そもそものコクリ!キャンプの発端です。

霜山 : 地域によって進み具合に差はあるけれど、コクリ!プロジェクト的な動きはすでに各地で始まっています。そのリーダーの方々を一堂に集めて、皆の取り組みに触れ合い、勉強し合うことにも意味がありますよね。

長浜 : 自分のミッションはこの活動を広めていくことです。普段のプロモーションと何ら変わりないと考え、ネーミングを中心に「人格」を創ってきました。“コクリ!プロジェクト”“コクリ!キャンプ”の人格のデビューの場があのイベントだったという認識があります。

長浜孝広/株式会社リクルートコミュニケーションズ クリエイティブディレクター

霜山 : コクリ!キャンプを、コクリ!プロジェクト的活動の今後のスタンダードにしていくことも狙いの一つだと思います。

米川 : 壮大な取り組みだけれど、一方では一人ひとりがコクリ!キャンプに期待することもいろいろとあっただろうと思います。その想いも果たしてもらえるとよいなとは思っていました。

三田 : 「100年後、コクリ!キャンプが歴史の転換点だった」と言われるような場にしたいという想いも強くありましたね。

本多 : 僕はいつも人類の進化に貢献したいと思っています。今回は参加者130人の意識レベルを上げたいと思っていました。具体的な目標としては、質の高いプロジェクトが相当数立ち上がることをゴールとして意図していました。
(ここで、内村萌さんが登場。もえさんが創ったモビールのことをひとしきり賞賛した後、再び話題は本線に。)

内村 : 私が印象的だったのは、会場にテントを立てたとき、思った以上に空間の質が高まったことです。私自身は、参加される方々が気持ちよくイベントに集中できる空間を創ることを心がけていました。

内村萌/フリーランスデザイナー

Q2. コクリ!キャンプの成果は?

具体的なプロジェクトが、すでにいくつも始まっている

本多 : 問2に行きましょう。次は、「どのような成果が出ましたか?」という問いです。

長浜 : こういったイベントは、だいたい1度目は成功するものです。皆が全力を尽くしますから。肝心なのは2度目で、そこで「コクリ!キャンプはこういうもの」という人格がかなりはっきりしてきます。だから、個人的には成果は保留ですね。次回に明確になると思います。

三田 : 参加した方々やオブザーブの方々からは、「壮大でした」「圧巻でした」という感想をもらうことが多いです。それを聞く限り、少なくとも何か大きなことが始まったという感じは伝わったんじゃないかと思います。

霜山 : 演出を含めてトータルで壮大な感じを出せたことも大きいんじゃないかと思います。僕は、コクリ!キャンプが「加速器」の役割を担ったのではないかと感じています。あの場に集まった人々は、放っておいてもいずれどこかで出会い、何かを生み出していたかもしれません。その可能性がある組み合わせはけっこうあると思います。けれど、少なくともそれが速まったことは確かです。

本多 : 質の高い関係性を創出できましたよね。もともと知っていた同士は関係を深め合い、見知らぬ人たち同士は深く出会えた様子。「あの人はこういう人だ」という手触りを感じられる出会いの演出ができたのだと思います。

あの130人が一堂に会したインパクトそのものもすごかったでしょう。後々に振り返ったとき、「あれはすごかったよね」といえるだけの場にできたと思う。それから、キャンプログを見る限り、意識のレベルが上がった人が何人もいたように感じます。まだ2週間しか経っていないのに、すでに具体的なプロジェクトがいくつも立ち上がっているのも素晴らしい。僕自身、コクリ!キャンプをきっかけにしたプロジェクトが動き始めました。

三田 : キャンプログにも、誰かと一緒に行動を始めていますという書き込みが多かったですね。
(ここで、佐藤圭さんが登場。ケイさんの挨拶などで盛り上がった上で、ようやくまた話は本線に。)

佐藤 : ここから日本が変わると本当に思えるイベントになりました。
(ここからカメラマンの下村領さんも会話に参加。)

佐藤圭/株式会社リクルートコミュニケーションズ アートディレクター

下村 : 僕は、最初は三田さんを応援する気持ちで始めたのですが、ことがどんどん大きくなっていって驚きました。今や、日本レベルの応援になっています。まだ始まったばかりだけれど、一歩踏み出した感じがあります。

内村 : 当日は準備などでずっと忙しかったので、参加者の皆さんがどのように過ごしたかはあまり拝見できていないのですが、懇親会が終わった後、時間が過ぎても何十人もの方が残って語り合っていたのを見て、いい場になったんだなという印象をもちました。

三田 : 130人もいるのに、5時間のイベントで途中参加や欠席の方も、途中退場の方も本当に少なかったのは一つの立派な成果だと思います。めちゃくちゃ忙しい方たちばかりですからね。それどころか、終わった後、いろんな人に「5時間じゃ短いよ」と言われたのは嬉しかった。狙い通りです(笑)。次はもっと長くしましょう!

米川 : 確かに、僕の周りにいた方々も皆、「短かった」と言っていましたね。

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