• 2016/09/27
  • Edit by HARUMA YONEKAWA
  • Photo by YUTAKA AIZAWA

第2回コクリ!キャンプの続き(3) 西粟倉村の「丸い2番手」たちに火がついた!――コクリ!プチキャンプ@西粟倉

第2回コクリ!キャンプのスピンアウト企画をご紹介します。

西粟倉村の「丸い2番手」たちに火がついた!――コクリ!プチキャンプ@西粟倉

2016年2月に行われた第2回コクリ!キャンプからは、いくつものスピンアウト企画が生まれています。7/16(土)~18(月)に開催された「コクリ!プチキャンプ@西粟倉」もその1つ。岡山県西粟倉村は、「百年の森林構想」で有名な林業のまちです。人口は1600人ほどですが、林業だけでなくローカルベンチャー育成などでも知られており、すでにご存知の方も多いはず。その西粟倉村で「木工房ようび」を営む「大島さん(大島正幸さん)」と「なおこさん(大島奈緒子さん)」の夫妻が中心となって、愛ちゃん(三田愛さん)たちコクリ!プロジェクトのメンバーと一緒に、3日間のコクリ!プチキャンプ@西粟倉を行ったのです。テーマは「移住と観光の間に何がある?」。狙い通り、移住と観光の間にいくつもの種火(施策・ビジネス・イベントなどの第一歩)が生まれたそうです。そこで、大島さんとなおこさん、そして愛ちゃん(三田愛さん)、たえちゃん(丹羽妙さん)にも加わってもらって、開催のきっかけ、準備の苦労、当日のあれこれ、終了後の成果などについて、お話を伺いました。

西粟倉には単なる「移住」も「観光」も限界があるけれど「移住と観光の間」には何かあるはずだと思った

――― コクリ!プチキャンプ@西粟倉の開催のきっかけは、第2回コクリ!キャンプで、なおこさんが「開催します」と言ったからですよね。その経緯を詳しく教えてください。

なおこ 第2回コクリ!キャンプの「この指とまれ分科会」で、私は“移住と観光の間に何がある?”というテーマを出しました。なぜかというと、西粟倉村は、すでに移住の面では先進的なまちで、今も移住者は増えていて、村にはさまざまなビジネスが立ち上がってきています。そうしたビジネスを盛り上げるために、そろそろ観光のようなことに力を入れる必要があるんじゃないかと思うようになったんです。ただ、宿泊施設などがそれほど豊富にあるわけではないですし、いわゆる観光地になるイメージは湧きません。一方で、移住の方も、あまりに急増しても受け入れ先がありません。単なる「移住」も「観光」も、これから西粟倉が力を入れるのにふさわしいことではないかもしれない。でも、「移住と観光の間」には、何か西粟倉にピッタリ来るものがあるんじゃないかと、ずっと気になっていました。西粟倉村は、地域内外のさまざまな人とのつながりで成り立っているまちだから、移住や観光という言葉に捉われず、自分たちのつながりを活かした取り組みができないかと思っていたんです。たとえば、たまに「田舎へ帰る」みたいに、西粟倉を訪ねてくる人を増やすのは面白そうだ、と思っていました。それで、思いきって手を挙げて、“移住と観光の間に何がある?”というテーマを出したんです。

大島さん(写真右下)、なおこさん(写真右上)、愛ちゃん(写真左)

「この指とまれ分科会」で対話した後、全員に向けて発表するときに、対話したメンバーの方々の後押しもあって、「7月に西粟倉でプチキャンプを開催します!」と宣言したんです。日時を決めると物事が動くと思ったので。その後、2カ月ほどたって、4月末くらいに愛ちゃんから、「本当にやるなら、そろそろ準備を始めなくちゃ」と連絡をもらったのがきっかけで、具体的にプロジェクトが動き始めました。

コクリ!キャンプでのなおこさん(写真中央)

このテーマのままでよいのかどうか開催前日まで話し合った

――― 初めてのことですし、準備はいろいろと大変だったんじゃないですか?

なおこ 一番の悩みは、「“移住と観光の間”というテーマがぼんやりしていて、よくわからないのではないか」ということでした。このテーマだと、何を話し合っていいのかわからないまま、終わってしまうリスクがあると思ったんです。そこで、もっと言葉を増やして、解像度を上げ、わかりやすくすることを検討しました。ただ、そうすると、今度はさまざまな可能性を排除してしまうと思いました。テーマがぼんやりしていることには、リスクだけじゃなく、新しいことが生まれる余地が大きくなるというメリットもあるんです。それで最終的には、開催前日の夜まで話し合って、「移住と観光の間」のテーマを変えずに、参加者一人ひとりが大事にしている領域や技術を持ち込める隙間を作ることにしました。参加者の方々の想いに賭けることにしたんです。

2日目夜のキャンプ場でのディナーの様子

 「移住と観光の間」というテーマのいいところは、「教育」「食」「ツアー」といった各自の得意分野を持ち込めるところです。結果的に見れば、誰もが自分の専門や得意を活かしながら、移住と観光の間について対話していました。

なおこ あとは、2日目の夜~3日目の朝にキャンプをしたのですが、これも賭けでした。天気が荒れると、台無しになってしまうかもしれないからです。ただ、やはり皆で一緒に灯火を囲みたい、みんな一緒に泊まりたいという一心で、キャンプをすることに決めました。それから、3連休に西粟倉村まで来るには、家族連れでなければ難しいという方も多かったので、お子さん連れで参加を可能にすることが大切でした。これは友人の保育士さんの協力を得て実現しました。

大島 あと、たとえばお箸やおわんが足りないとか、小さな村ならではの課題があって、いろいろと工夫しながら手作りで創っていきましたね。初めての試みなので、想定外のことがたくさんありました。

1日目は「村のありのまま」を皆さんに知ってもらう日

――― では、当日3日間のことを教えてください。まずは1日目から。

なおこ 1日目は、「西粟倉を知ってもらう日」でした。参加者の方々は、さまざまなメディアで西粟倉のことをご存じの方が多かったのですが、メディアにはうまくいっている面しか取り上げられません。でも、当然ですが、成功したことばかりではないんです。それに、一つがうまくいったからといって、課題がなくなるわけではなくて、むしろ一つ成功したら、また次の課題が出てくるんです。だから私たちとしては、水面下の情報も含めて、これまでにどのような課題があって、それをどう乗り越えてきたのか。そのプロセスで、どのような魅力的な方々とのかかわりがあったのか。今、どのような課題があるのかといったことを知ってもらった上で、西粟倉の将来を一緒に考えてもらいたかったのです。そのために、西粟倉の歴史や流れを知ってもらうことが大切だと思っていました。

大島 今回のプチキャンプには、僕らが西粟倉に慣れ親しんでいるがゆえに見落としてしまっている可能性やチャンスを見つけてくれる方々が来るんだと思っていました。そうした可能性、チャンスを見つけていただくためには、「西粟倉のありのまま」を知ってもらうことが大事だよねというのを、なおこと話したのを覚えています。

それで、最初に、おじいちゃん、おばあちゃんたちが守ってきた森を案内しました。なぜかといえば、私の西粟倉での活動のすべての想いはこの森から始まっているからです。西粟倉村には「百年の森林構想」があります。その中心的な取り組みとして、役場が森林所有者から森林をお預かりし、森林の間伐、作業道整備を行っています。効率的な森林整備を行い、10年間を一区切りとして長期に管理しているんです。この間伐してキレイになった森を皆さんに見ていただきました。

皆でおじいちゃん、おばあちゃんたちが守ってきた森へ行き、説明を聞く

なおこ でも、実際は、まだ森全体がここまでキレイになっているわけではありません。森の全部を整備するのが私たちの夢ですが、それはとんでもなく大変なことなんです。そうした夢に向かっているまちだということを、まず知ってもらいたいと思いました。

森を見てもらった後は、A0株式会社の代表取締役・牧大介さんに「森だけでは幸せになれない西粟倉村がいったい何をしてきたのか、これから何をしようとしているのか?」を語っていただいたり、2016年1月に焼失してしまった私たちの工房や、新しく創った「ようびの日用品店」を見てもらったりした後、夜は村の地元の方々が企画している「古民家ジャズコンサート」を皆で聞きに行きました。

 古民家もジャズもステキだった上に、ここでいただいたお弁当がまたすばらしくて感動しました! ご飯は、このときだけでなくて、全部こだわりがあって、本当においしかったです。

なおこ 食事はそれぞれ、信頼できる知り合いの方々に作っていただきました。蒜山耕藝さんのお野菜をフレル食堂さんにお料理していただいたり、タルマーリーさんにピタをご用意していただいたりしました。1日目の宿は、しばらく閉じていた宿を再生した「元湯」さんと「NOKISHITA TOSHOKAN」さんでしたね。

――― 1日目の皆さんの反応はどうでしたか?

 西粟倉の歴史、大島夫妻の「ようび」への想い、森への想いに触れて、みんなかなり「西粟倉ラブ」になっていましたよ。しまっちさん(島田昭彦さん)なんて、「2016年の上半期、世界5、6カ国を回ったけれど、西粟倉が一番でした」とおっしゃっていました。

なおこ 「カエルの声が嬉しい」「蚊やぶよが多いのがむしろ非日常で、身体感覚が戻る」「道が暗いのが新鮮」といった声が聞けたのが嬉しかったです。子どもたちは、サンショウウオを見つけたりもしていましたね。あと、森の見学で山を登ったときに、皆さんには仕方なくぬかるんだ道を歩いてもらったのですけど、この体験を喜んでいた方が多かったのが発見でした。ありのままを知ってもらうのだから、飾る必要はないんですよね。

大島 古民家ジャズなどでの皆さんの反応を通して、西粟倉はスペシャルな場所なのだと再認識できたのが良かったです。皆さんにまちの良いところを褒めてもらえると、やはり僕たちとしては力になるものなんです。一方で、例えば食事ができるお店が少ないといった「まちに欲しいと思っていたもの」を、改めて思い出せたのも良かったですね。住んでいると、「良いところ」も「欠けているもの」も、どちらも見えなくなってくるんです。

各組織の「丸い2番手」に火がついたその種火は今も燃え続けている

――― 2日目はどのような場になったのでしょうか。

たえ 午前中はコクリ!メンバー20名ほどで、1日目を振り返りました。「当たり前のように地域と自分がつながっている状態がすばらしい」という話が出てきたりしましたね。

なおこ 午後は、西粟倉の面々を交えて、クラシカさんをお借りして、いよいよ今回の中心である「プチキャンプセッション」を開催しました。ぜひ参加していただきたいと思う西粟倉の方々に声をかけたところ、3連休中にもかかわらず、嬉しいことにたくさん来ていただけました。西粟倉のメンバーが総勢20名ほどで、コクリ!プチキャンプに外からいらした方々も20名ちょっと。合わせて40~50名でセッションを行いました。

プチキャンプセッションの様子

セッションで個人的に良かったと思っているのは、地域の「2番手」の方やスタッフの方が何人も参加していたことです。「2番手」というのは、経営者の下で実務トップとして現場をまとめていたり、会社全体を管理しているような方々のこと。経営者の皆さんは東京などにもよく行っていて、さまざまな方と接していますが、2番手やスタッフの皆さんは、西粟倉で留守番をすることが多く、ふだん外の世界とあまり接していません。そんな彼らは、プチキャンプのなかでは「丸い人」と呼ばれていました。とがっていない、エッジが立っていないという意味で、反対語は「角い人」です。確かに彼らはとがっていませんが、西粟倉ではとても重要なプレイヤーですし、プチキャンプでは、実は彼らの存在が意見の多様性をもたらしていたんです。

プチキャンプセッションの様子

大島 「丸い人」たちはみんな、始まる前は「何をするんだろう」と不安そうにしていたんですが、対話が進むにつれて全員前のめりになっていって、たとえば木薫の工場長をしている横江くんなんて、ホント嬉しそうに参加していましたね。面白いのは、彼らの種火が今もじわじわと残っていることです。新鮮な体験だったからというのもあるでしょうし、もともと粘り強い性格だからというのもあるかもしれませんが、丸い人たちは、プチキャンプで抱いた想いを今も持ち続けているんです。ナンバー2に火をつけると、地域の種火がじわじわと継続するのかもしれませんね。

――― 夜はキャンプ場でディナー。そして、キャンプ泊でしたね。

大島 キャンプ場のディナーだけじゃないですが、食事のあいだに話されていたことがクリエイティブで、そこから種火につながったことがたくさんありました。

 男性陣は温泉での裸の付き合いが良かったと言っていましたし、女性陣もキャンプではほとんどすっぴんで歩いていたりして、まさに「よろい」を脱いで、人間同士でつながる場になっていたと思います。もしかすると、これまでで一番コクリ!らしい場だったかもしれません。地球の一部として、土地とつながり、ローカルの人々とつながり、参加者同士でつながって、一人ひとりが元気になっていくのを感じました。それから、SVP東京のふじたかさん(藤村隆さん)は「家族で参加できてよかった」と言っていました。お子さんは自然に触れ、奥さんは今回一緒にセッションに参加しました。ふじたかさんとしても、奥さんの理解が得られれば、できる取り組みが変わってきます。今回の取り組みは、ふじたかさんの家庭と仕事を結びつける上でも効果があったようです。

プチキャンプセッションの様子

たえ 私も、ふだんは皆さん緊張感があるのに、今回はみんな心から楽しんでいたと思います。特に3日目、太田さん(太田直樹さん)と話したとき、「今回は人間同士でつながった感じがする」とおっしゃっていたのが印象に残っています。

なおこ 人としてつながり合えたことで、今回のプチキャンプが終わった後も、種火に風を送り合える関係になれたのではないかと感じています。実際、大きくなり続けている種火がいくつもあるんです。

把握しているだけでも7つ、8つの「種火」が生まれ、実際に動いている

――― では、生まれた「種火」について詳しく教えてください。

大島 1つ目は、「学生プログラム」です。大学の先生である坂倉さん(坂倉杏介さん)や、大学生とも一緒に活動している宮崎のまぁちゃん(長友まさ美さん)と一緒に計画しているんですが、できたら大学の授業の一環として、大学生を受け入れ、何かできないかと考えています。坂倉さんは、「主体的にはなかなか動かないけれど、誘われたら頑張る、皆と一緒ならやってみたいという“丸い学生”はけっこういます。自分からどんどん動く“角い学生”の割合はいくら頑張っても変わらないので、“丸い学生”の花を咲かせる方法を一緒に考えましょう」とおっしゃっていました。確かに、以前、5人組で4年間、西粟倉に通ってくれた学生がいました。彼女たちは、きっと一人では毎年は来なかったでしょう。こうした学生との交流を増やせたらと考えています。

キャンプ場の夜も対話をした

2つ目は、僕と京都のしまっちさん(島田昭彦さん)、ようびの山口(山口祐二さん)との対話から生まれたアイデアで、京都にようびの家具を使った宿泊施設を創れたらと考えています。実は、西粟倉と京都は急行電車1本でつながっているんです。多くの方々に京都でようびの家具を体感していただければ、京都―西粟倉間に新たな導線を作れるのではないかと考えています。

なおこ 3つ目は、「西粟倉村合同研修パッケージ」を立ち上げようという動きです。京都の山下さん(山下比佐暢さん)が、他のメンバーも連れてきたかったという感想をおっしゃったところから生まれたアイデアです。山下さんは、ちょうど京都市職員の新たな研修プログラムを探していて、今回のプチキャンプを応用したら、職員用の研修プログラムを作れるのではないかとおっしゃっていました。私たちとしては、都市で働く方々と西粟倉のメンバーが交わることで、お互いに学びが起こる可能性も感じています。京都のけいかちゃん(山本恵果さん)、SVP東京のふじたかさんにも協力をいただいて進めていこうとしています。

 4つ目は、西粟倉に「コアチーム」を立ち上げて、本格的に地域コ・クリエーションの「土創り」を行っていこう、継続的にプチキャンプを開催していこうというものです。学生プログラムや研修プログラムも、コアチームが関わることで相乗効果があるんじゃないかと思っています。これは、なおこちゃんと私、たえちゃん(丹羽妙さん)で相談しています。

3日目の朝、キャンプ場でミニ対話セッション

大島 5つ目は、どちらも食のアイデアですが、「火焚御殿」「森の食卓」です。ようびの日用品店は、星が本当にキレイに見える場所にあるんです。その星を見ながら、七輪でお肉を焼いて食べたいというのが、僕が前々から考えていた野望でした。今回、太田さん(太田直樹さん)にその話をしたら、「じゃあ、僕はそこにボトルをキープするよ」とおっしゃったんです。「火焚御殿」という名前もできましたので、本当に七輪で焼肉する場を始めようかと考えています。

なおこ 「森の食卓」も、創りたいのはつながりです。今回、一緒にご飯を食べるというのがいいなと思ったので、森の中でみなさんと一緒にご飯を食べられたらと考えています。

6つ目は、太田さんとご相談している「移住しない地域おこし協力隊」です。世の中にはさまざまな職能があります。移住はできないけれど、自分の職能を活かして、ある土地の力になるという決断はできるのではないかと思うのです。もし、移住しない地域おこし協力隊が日本中、世界中に広まったらと思うと、ワクワクしますね。

大島 他にも、僕たちが十分に把握できていない種火がいくつもあるはずです。例えば、ようびの山口は、移住ではなく「安住する」というキーワードを出して、組織に入る立場として安心して暮らすために何が必要かを追求してみたいと言っていました。彼にとっては重要なテーマですから、具体的に何か動くときは応援したいと思っています。

 それから、こうしてなおこちゃんや大島さんが東京出張に来るときを狙って、定期的に東京でプチキャンプの「同窓会」を開けたらと考えていて、実は今日が初めての同窓会です(笑)。

――― では最後に、改めて今回の感想と今後の抱負を教えてください。

大島 外から来る「風の人」と地域の「土の人」が出会うことで、「根っこ」が生えてくるような感じがして、その根っこに大きな可能性を感じました。それから、たとえば今回、丹波の元さん(井口元さん)が来てくれたので、「丹波でプチキャンプがあったら行きます」と話したのですが、こういう関係が増えていくのもいいなと思っています。今回、自分たちでプチキャンプをやってみて、今後は自分自身、いろんな地域で「風の人」となる仕事を増やしていけたらという気持ちになりました。

なおこ 今回のプチキャンプで見たいなと思っていた風景は、十分に見られました。互いを思いやり、地球を感じる特別な時間にすることができました。その意味では成功だったと思います。個人的な今後の課題は、自分自身の種火はもちろんのこと、関わってくださった方々の種火を大きくするよう、日常的に見守っていけるか、力になっていけるかどうか。プチキャンプが成功したからよかったというのではなく、そこから生まれた種火のこれからを大事にしていきたいと思っています。

 西粟倉では、これまでに多くの「コラボレ―ション」をしてきたそうです。だから、大島夫妻は「コラボじゃなくて、コクリ!がしたい。人間同士でつながった上で、何かを起こしたい」と最初に言っていました。それは十分に成功したと思っていますし、他の地域でも十分に行える可能性を感じました。

私としては、今回のコクリ!プチキャンプ@西粟倉のような動きを増やしたいと思っています。 「コクリ!ローカル」と呼んでもいいかもしれません。これは、コクリ!だからこそできる試みだと思いました。現地に、都市や他地域の仲間たちを歓迎するメンバーが何人もいて、まちの魅力を活かして彼らを受け入れながら、まちの未来を共に考えるというのは、コクリ!コミュニティのようなコミュニティがないとできないからです。それに、大島夫妻が言っている通り、地域の「2番手」や若手の皆さんに強く影響を与え、種火を起こすことができるのは、コクリ!ローカルならでは。今後もぜひ、コクリ!ローカルをさまざまな地域で定期的に開いていきたいと思っています。

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