• 2016/03/09
  • Edit by HARUMA YONEKAWA
  • Photo by KENICHI AIKAWA

歴史を変える火を起こす―第2回コクリ!キャンプ・レポート

2016年2月24日(水)、「第2回コクリ!キャンプ」を開催しました。会場はTABLOID。ここでは、簡潔な文章とたくさんの写真で、1日の出来事をご紹介します。

100年後からみて、歴史が変わった社会実験がおこる場にしたい

愛ちゃん(三田愛さん・写真右)

第2回コクリ!キャンプは13時スタート。地域、農林業、官僚、首長、行政、企業、クリエイター、NPO、教育、ファシリテーター、金融、ITといった多様なバックグラウンドをもつ132人が、平日の午後、東京・日の出に集いました。本当にお忙しい方ばかりですが、この日のためにまるまる半日開けてくださったのです。なお、第2回コクリ!キャンプメンバーはこちらの方々です。

期待高まるところに登場したのは、けんしゅうさん(嘉村賢州さん)と愛ちゃん(三田愛さん)。今回のファシリテーターは、この2人でした。

けんしゅうさん(嘉村賢州さん)

まずは愛ちゃんから、コクリ!プロジェクトとコクリ!キャンプの説明です「1人ひとりの可能性・ギフトを信じて、1人ひとりの本領発揮によって世界に進化をおこすのが、コクリ!プロジェクトの大きな目的“北極星”です」「今日のこの場を、100年後からみて、歴史が変わった社会実験がおこる場にしたい」「根っこの想い(種火)を自覚して、多様な人と境界を越えて共感でつながり、感性に従ってまずやってみましょう!」。明るく熱い愛ちゃんの語りで、コクリ!キャンプは幕を開けました。

最初に、その場に入るための「チェックイン」の時間から、盛り上がっていました。 最初に、その場に入るための「チェックイン」の時間から、盛り上がっていました。

さらに、愛ちゃんとけんしゅうさんは、今回のコクリ!キャンプが、「日常・1人では解けない問いを探求し、創り出したい未来の青写真を浮かび上がらせる場」であり、「すでに生まれている変化から学び、変化を加速させる場」であり、「偉大なるチャレンジの同志を見つける場」であることを語っていきました。では、具体的にはどのような場になったのでしょうか。

大事なのは「北極星」 第1回に続き、頭上にはキャンプファイアーがひらひらと燃えていました

〈第1部〉ストーリーテリングから始まる未来妄想

第1部の最初は、〈兆しの共有1 変革屋×ナンパ師〉。変革屋の佐々木さん(佐々木裕子さん)と、山ちゃん(山田崇さん)が登壇しました。この2人、実は半年ほど前に、コクリ!プロジェクトの1つ、コクリ!ラボがきっかけで意気投合し、一緒にプロジェクトを行ったのです。それが、地方創生リーダーシッププログラム「MICHIKARA」。その2人のコクリ!をご紹介していただきました。

その次に、3人1組になって、自分の「根っこの想い」に改めて気づき、仲間の「根っこ」を知って深く理解しつながる「原点ストーリーテリング」と「未来ストーリーテリング」、そして6人が語り合う「未来妄想ワーク」を行いました。ただ、すぐに語り合うのは難しいので、「モデルストーリー」として、いのさん(井上英之さん)にご登場いただき、皆さんの前で、ご自身の原点と未来を存分に語っていただきました。面白い内容でしたが、長くなるので省略します。(※ストーリーテリングではないですが、いのさんは先日、インタビュー記事にもご登場いただきましたので、興味のある方はぜひ。)

いのさん(井上英之さん)のストーリーテリング 3人1組で、自分の話を語るストーリーテリングの時間 3人1組で、自分の話を語るストーリーテリングの時間

いのさんのストーリーテリングに倣って、「コクリ!マンダラボード」に書き込みながら3人1組で「トリオストーリーテリング」をした後は、6人で「未来妄想ワーク」です。起こりうる未来像に関して様々な角度からブレインストーミングをして、湧き上がってきた新たな未来像を付箋に書き込み、「コクリマンダラ」に貼っていきました。そして、第1部の最後は、〈兆しの共有2〉ということで、ゆうきさん(北里有紀さん)、まぁちゃん(長友まさ美さん)、しまっちさん(島田昭彦さん)とけいかさん(山本恵果さん)、じゅんちゃん(齋藤潤一さん)、おおたさん(太田直樹さん)が、それぞれコクリ!プロジェクトから生まれた種火について語ってくれました。

ストーリーテリングの内容は、コクリマンダラに書き込んでいきます ストーリーテリングの次は、未来を自由に語り合う「未来妄想ワーク」 「兆しの共有」にズラリと並ぶコクリ!メンバーたち。トップバッターはゆうきさん(北里有紀さん) 休憩中は、地域の皆さんが持ち寄ってくださった食べ物・飲み物をいただきました

〈第2部〉この指とまれ分科会

32人が、次々に「問い」を出しました

休憩のあとは、いよいよ、コクリ!キャンプの中心イベント「この指とまれ分科会」です。「未来妄想ワーク」でほぐれた頭で、全員に「問い」を考えていただきました。その上で、30個の問いを募集し、面白いと思った問いに集まった人たちで話し合う時間です。「創り出したい未来」のために解決したいこと、考えておきたいことを、ぜひここで話してもらいたい、そして、その問いを考え、行動する同士を見つけてほしいというのが、愛ちゃんやけんしゅうさんの想いでした。その内容がどうだったのかについては、後ほど「コクリ!キャンプインタビュー」で詳しくお伝えします。ここでは、問いの一覧だけを紹介しておきます。いかがでしょうか。気になる問いはありますか?

この「問い」のもとに、人々が集いました かくして「この指とまれ分科会」が始まりました。この後はコメントなしでご覧ください 最後は、話した内容を発表して、第2回コクリ!キャンプは終了しました はるくん(石橋智晴さん)と井口さん(井口奈保さん)がつくってくれた、第2回コクリ!キャンプのファシグラです

〈この指とまれ分科会から生まれた問い一覧〉

●子供の貧困への包括的支援 ●海外VIP向け!日本の地域のいいもの紹介サービス ●日本の宝物コラボグランプリ地方開催 ●未来の公共とは? ●2020年の高校 ●人工知能に滅ぼされず相談される人間になるには? ●渋谷コミュニティFMでクロスボーダーの対話をまちなかにつくる!区長への提案求む! ●地方の人口政策のあり方 ●子供にも選挙権付与! ●アウトリーチP!ここに来ない人をどう巻き込む? ●社会をトータルでどう変えるか? ●1000年先も自然と人がともに生きるには? ●本当に本当にデザインするべきものとは? ●ポスト資本主義社会を考える ●観光・移住から「田舎へ帰る」へ。地方に○○があれば都市もHAPPY! ●GDP?人口?豊かな地域というのはどんな姿? ●あなたの源(オリジン)は? ●魚が枯渇しない漁業のあり方 ●50年後にすべての日本人が誇れる日本にするために いますぐに地域で取り組むべき課題とは? ●子どもをフックに1人1人の才能(ギフト)をいかす世の中 ●日本が世界に貢献できることは?気の流れをよくしたい! ●都市に出てきた若者の地元との関係は? ●人口減少社会を正しく迎えるために”祭り”に何ができるのか? ●日本を変える”未来自治体”の仕様づくり ●地域ビジネス創出! ●どんなものづくりが世の中を地域を豊かにするか? ●小さな経済圏 ●世界で勝つことと結果を出すことがイコールなデジタルコンテンツの制作 ●エスカレーターの片側あけてわざわざ走ってる登る日本の悪習をどうやって社会全体で改めるか? ●若者にと20年後を考える ●ソーシャルリーダーの成長機会の提供と参加を進めるには

2時間の分科会が終わって、6時間があっという間に過ぎました。その後の懇親会も同じ会場で。今年のお祭りも終了です。また来年!(でも、今年は別にリアルキャンプとか、あるらしいです。随時お伝えします。)

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